【HACCPの読み方は?】正式名称はハサップかハセップどちらが正しいのか

【HACCPの読み方は?】正式名称はハサップかハセップどちらが正しいのか
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HACCPの読み方は? 正式名称は?

HACCPの読み方ですが読者の皆さまはどのように読んでいますでしょうか。業界では「ハサップ」あるいは「ハセップ」と呼ばれることが多いのですが、特に統一されているようには感じられませんよね。同じ企業の社員が集まった時ですら、会議の場で「ハサップ」と呼ぶ人もいれば「ハセップ」と呼ぶ人も居るくらいだったりします。慣れないうちはどちらが正しい読み方で、どちらが読み間違いなのだろう?と思った方も少なくないかと思いますが、実際はどちらが正解なのでしょうか・・・?

今回はこのHACCPの読み方、正式名称についてご紹介して参ります。

【結論】HACCPの正式名称/読み方は「ハサップ」「ハセップ」どちらでもOK!

実は、HACCPの正式名称としての日本語としての読み方は、2018年6月に改正食品衛生法(いわゆるHACCP義務化)が公布された時点で決まっておらず、「ハサップ」でも「ハセップ」でもどちらでも問題ないという状態になっています。Wikipediaなどを見ても「ハサップまたはハセップと呼ばれることが多い」と書かれており、どちらの読み方が正しくて、どちらが読み間違いだという話もない状態です。同様に「ISO」なんかの正式名称も「アイエスオー」「イソ」「アイソ」と複数の読み方がありますが、いずれの読み方も誤りではないので、HACCPについても同じ扱いと考えて良いでしょう。

「ハサップ」派? 「ハセップ」派? 他にも読み方がある?

「ハサップ」でも「ハセップ」でも、いずれの読み方でも良いとなれば、読みやすい方を使っていれば良いと思いますが、どうせ覚えるならば多数派と同じ呼称を使いたいと思うのは私だけではないと思います。それでは、どんなところが「ハサップ」「ハセップ」と呼んでいたり表記していたりするのか、また、ハサップ、ハセップ以外の表記をしているケースはあるのかをご紹介したいと思います。

官公庁などは「ハサップ」と表記しているところが多い

正式名称を正しく利用していると言えば、やはり官公庁系ですよね。今回のHACCPの正式名称について調べてみますと、厚生労働省や農林水産省、日本食品衛生協会等では「ハサップ」と表記されており、日本の官公庁系は全体的に「ハサップ」と読むところが多いという状況です。官公庁系は横並び意識が強い傾向があると言われていますので、今後新たに作られるWebコンテンツや書籍、チラシなどの表記も「ハサップ」で統一されて世に出ていくことが予想されます。ちなみにですが、海外絡みで言えば米国農務省食品安全検査局でもハサップと発音されています。

「ハセップ」と表記しているところもあるが比較的少数

「ハセップ」と表記しているところを調べてみると、企業や農場などいくつか見つかりますが、「ハサップ」よりはかなり少ないように感じます。Googleなどで検索した場合も「もしかして”ハサップ”」と表示されまして、この「もしかして」のナビゲーションが出るのは、そちらのキーワードの方がよく使われている傾向が強く出ている時ですので、検索キーワードとしては「ハセップ」よりも「ハサップ」の方が圧倒的に多いということが見て伺えます。

オンライン辞書でも有名な「三省堂 大辞林」でも、やはり「ハサップ」の解説が主となっており、「ハセップ」については内容が記述されておらずに「ハサップ」へのリンクが張られているのみで、やはりこちらも「ハセップ」は少数派のような扱いになっています。

一方で、同じくオンライン辞書で有名な「webilio」で調べてみると、「JMAC(日本能率協会) マネジメント用語集」という結果には「ハセップ」と表記されていることが分かります。ハサップという表記は見当たらず、読み方:ハセップの1本のみとなっています。

その他にも「ハシップ」「エイチエーシーシーピー」などの読み方も

他にも少数派として「ハシップ」と読まれることもあるそうですが、これはあまり聞かない呼び方かもしれませんね。他にはHACCPをアルファベット読みする「エイチエーシーシーピー」と読む人もいますが、これはISOと同様の考え方から来た読み方になっているだけでしょう。もちろん、これらの読み方も問題ない訳ですが、あまり馴染みのない読み方は、聞き手が違う規格と間違える可能性も出てきますから避けた方が良さそうですね。

【結論】HACCPの読み方は「ハサップ」と読んでおけば無難

結局どの読み方が良いのか分からなくて誤魔化して発音する人もいるみたいですが、聞き返されたりそれを訂正・説明するのも不毛でしょうから、はじめから自分の中でどう読むのか決めておくといいかもしれませんね。やはり官公庁が使っている表記で「ハサップ」と読むのが無難かと思います。

また、シチュエーションに応じて変えた方が良いケースもあります。例えば、お客様や取引先が「ハセップ」と呼んでいたならば、それに合わせた方が円滑なコミュニケーションが取れると思います。